高齢者狙う金塊詐欺相次ぐ 新手の手口か、1億円被害も―警戒呼び掛け・愛知県警など(JIJI.COM)
2024年8月26日
本欄でも1か月前に紹介していましたが(下記リンク参照)、
「警察官の捜査を騙り、金塊を買わせて奪い取る」詐欺が多数発生しているというニュースです。
偽の警察手帳や“逮捕状”見せられて… 70代女性が金塊2本2000万円相当だまし取られる被害 名古屋・緑区(日テレNEWS NNN/中京テレビ)
繰り返しますが、警察がLINEを使って捜査することはありません。
よほど特殊な事情があるならばともかく、住所も電話もある市民であれば、
重要な取り調べは直接会って対面で行います。
また、裁判所の令状もなく、勝手に財産を差し押さえたり押収したりすることはありません。
ましてや、公権力が何かを買わせる指示をすることもあり得ません。
落ち着いたら分かることでもパニックになると分からなくなってしまうので、
とにかく警察・検察・裁判所から電話やLINE電話があった場合は、
「部署名・担当者名を聞き、一旦切ってこちらから代表番号へ掛け直す」というのを徹底しましょう。
掛かって来た電話で完結して指示に従ってはいけません。
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高齢者狙う金塊詐欺相次ぐ 新手の手口か、1億円被害も―警戒呼び掛け・愛知県警など
高齢者が金塊を購入するよう指示され、だまし取られる事件が6月以降、愛知県などで相次いでいる。1件当たりの被害額が800万円から1億円と大きいのが特徴で、捜査関係者は「これまでにない手口。今後も続くのではないか」と警戒を強めている。
「あなたの携帯電話が使えなくなります」。7月上旬、名古屋市の70代女性の自宅に「総務省総合通信基盤局」を名乗る音声ガイダンスの電話があった。ガイダンスに従って電話すると警察官を名乗る男につながり、「あなた名義の口座や携帯電話が犯罪に使われている」と言われた。
男はLINEを通じて警察手帳や女性の名前が書かれた逮捕状を見せ、「金の流れを調べるため、口座に入っている現金を全て金塊にしてほしい」と指示。パニックになった女性は貴金属販売店で計1.5キロの金地金(時価約2000万円)を購入した。指示通りに紙袋に入れて玄関先に置くと、黒っぽい服装の男が持ち去った。
同種の詐欺は6月以降、東京都や大阪府、京都府、愛知県、静岡県で未遂も含め少なくとも10件確認されている。1カ月以上詐欺だと気付いていなかった被害者もおり、実際にはもっと増える可能性もある。
複数の捜査関係者は「当初はなぜ金塊を購入させる必要があるのか分からなかった」と困惑する。一般的な振り込め詐欺では、銀行窓口で高額を引き出す利用者に行員が声を掛け、未然に詐欺を防ぐことが可能だ。一方、今回の手口は、被害者が正規の店舗で購入するため、銀行に立ち寄る必要がない。愛知県警の幹部は「資産として購入すると思われ、怪しまれることがない」と指摘する。複数の口座を一つにまとめ、全額を金塊に換えたケースもあり、高額な被害につながっている。
この幹部は「警察がLINEで逮捕状を示したり資金調査をしたりすることは絶対にない」と断言。県警はアプリなどを通じて注意喚起を強化する方針だ。貴金属販売大手の三菱マテリアル(東京)も7月、ホームページで金塊詐欺に注意を呼び掛けた。
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記事リンク(引用元・画像あり)はこちら→https://www.jiji.com/jc/article?k=2024082600134&g=soc
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