名義貸しの弁護士ら5人起訴 ロマンス詐欺被害金回収うたう―大阪地検(JIJI.com/時事通信社)

2024年06月18日18時03分付け 「JIJI.com/時事通信社」記事が公開されました。

昨今相次いで報じられている、いわゆる「『国際ロマンス詐欺』の二次被害」の事件。
海外へ送金してしまった場合は、相手の特定や口座の凍結などのハードルが高く、
現実的に打てる手がほとんどないのが事実です。
それなのに「国際ロマンス詐欺」に特化した実績があるかのような広告は、
ほとんどの場合が悪徳事務所で、状況を聞くだけで何もせず着手金だけを得ている
と考えられます。

このような広告では、いかにも「スピード解決」「高確率での返金」が可能かのように謳う傾向もあり、
極めて返金が難しく時間が掛かる「国際ロマンス詐欺」ではほぼあり得ない内容です。
今回は弁護士以外が電話相談から契約まで全て完了して、弁護士は何もしていなかったことで「非弁行為」として処分を受けていますが、
仮に非弁行為でなくても、「国際ロマンス詐欺」に特化した広告を出す事務所は悪徳である可能性が高いことは、
この記事の容疑者が所属している大阪弁護士会からも注意喚起が出ています。

お知らせ「国際ロマンス詐欺や投資詐欺等を取り扱う弁護士の広告にご注意ください!」(大阪弁護士会)

「国際ロマンス詐欺」は返金が極めて難しいので、海外の知らない人への送金は行わないのはもちろんですが、
送ってしまった場合は、返金が容易と謳う弁護士事務所への依頼は絶対に止めましょう。

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名義貸しの弁護士ら5人起訴 ロマンス詐欺被害金回収うたう―大阪地検

 国際ロマンス詐欺の被害回復をうたう広告会社に名義を貸して法律事務をさせたとして弁護士らが逮捕された事件で、大阪地検特捜部は18日、弁護士法違反(非弁提携と非弁活動)罪で、弁護士川口正輝(38)、広告会社役員井田徹(39)両容疑者ら5人を起訴した。
 起訴状などによると、川口容疑者は2022年12月~23年7月、横浜市内で、弁護士資格を持たない井田容疑者らに名義を貸した。井田容疑者ら4人は同期間に17人からロマンス詐欺に関する損害賠償請求の相談を受け、川口容疑者の名義で委任契約などの法律事務を行って計約1811万円の着手金を受け取ったとされる。
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記事リンク(引用元)はこちら→https://www.jiji.com/jc/article?k=2024061800917&g=soc

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