詐欺と知らず加担…「このまま人生終わるのか」“闇バイト”で犯罪者となった元少年たち 証言から見えた現実(東海テレビ)

 2023年7月31日
2023年07月29日21時22分付け 「東海テレビ」記事が公開されました。

子供たちが「闇バイト」を通じて、軽い気持ちで、
或いは意識せずに犯罪に加担してしまう経緯について、詳しく記されています。
また更生施設での取材で、更生後、或いはその途上でのリアルな気持ちについての
インタビューも掲載されています。

ただ、流石に「ヤバいこと」だと認識して従事している場合がほとんどで、
現在更生しているのは大変立派なことですが、
何よりも被害者への謝罪や弁済がどう行われたかが気になる内容ではあります。
更生施設で、人との繋がりを重視して、働く尊さを学んでいるのは素晴らしいですが、
「自分が3万円の報酬をもらうために、被害者は100万円奪われた」ことにも目を向けて欲しいと思います。

もし本当に「犯罪だとは分からず従事した」とすれば、
やはりそこは家庭や学校やメディアによって、食い止めなければいけない部分でしょう。
リアルな声であるがゆえに、様々な問題が浮き彫りになっています。

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詐欺と知らず加担…「このまま人生終わるのか」“闇バイト”で犯罪者となった元少年たち 証言から見えた現実

 いま、多くの事件で耳にする「闇バイト」。犯罪に加担すると知らずに、足を踏み入れる子供たちがいる。闇バイトがきっかけで、犯罪に手を染めてしまった元少年たちを取材すると子供たちを守るために、必要なことが見えてきた。

■犯罪に手を染めた元少年たちの後悔…増える「闇バイト」

 愛知県内に住むショウさん(仮名 20)。2021年、高校3年生の時、特殊詐欺で高齢者からキャッシュカードをだまし取り、逮捕された。

ショウさん(仮名):
「簡単に(キャッシュ)カードとかも受け取って、お金とかも引き出せていたので、当時は結構『それでお金得られるならいいかな』みたいな甘い気持ちはあった」

ショウさん:
「特殊詐欺のグループの人たちが、高齢者とかに連絡とかしていて、アポを取っていて『近くにいる警察官が行きますね』って伝えていて、それで自分が行って。トランプでカードっぽいのを作って封筒の中に入れていたんですけど(高齢者に)印鑑が必要っていうのを伝えて取りに行っている際に、本物のカードを入れてもらった封筒と偽物の僕が作った方をすり替えて、本物のカードを盗む」
18歳だったショウさんが犯罪に手を染めたきっかけは「闇バイト」だった。

ショウさん:
「ラクして(お金が)欲しいなとか、そういう考えもあったので。その時に自分でTwitterとかで(闇バイトを)調べていたっていうのもあるんですけど、そこで今回の特殊詐欺のやつを見つけた」

犯罪組織が、SNSなどを介して実行役を募集する「闇バイト」。2023年6月11日、神奈川県川崎市の時計店に2人組が押し入った強盗事件。

この事件も背景に「闇バイト」があるとみられていて、取り押さえられた男は逃走した仲間とみられる2人について…。

警察官:
「(逃げた仲間は)友達か?」

男:
「わからないです!」

警察官:
「なんでわからないんだよ」

男:
「本当にわかりません」

行動を共にしていたにもかかわらず「わからない」と答えていた。闇バイトで集められた人物と犯行に及んだとみられている。

増加する「闇バイト」が絡んだ事件。特殊詐欺で逮捕されたショウさんも、直接会ったことがない人物から、秘匿性の高い「Telegram」というアプリで指示を受けていた。

ショウさん:
「最初はTwitterでやっていたんですけど、Telegramっていうアプリで説明とかするって言われて、そのアプリを入れて、それ以降はずっとそれで(連絡を)していました」

ショウさんは鑑別所などを経て少年院に入り、約1年を過ごした。

ショウさん:
「本来は社会で生活するのが当たり前なので、キツくても仕事とかして、地道にそういうの(闇バイト)に頼らずしていくのが1番いいのかなっていうのは思いますね」

 ショウさんの更生を支えている、渋谷幸靖(ゆきやす 40)さん。非行少年の立ち直りを支援するNPO法人の理事長だが、最近、「闇バイト」で犯罪に足を踏み入れる子供が増えているという。

NPO法人「陽和」理事長の渋谷幸靖さん:
「昔であれば、例えば反社会的な人たちと繋がりがある人たちが、根が深い犯罪に加担していましたけど、今はSNSを通してそういった人脈が無くても繋がれてしまう時代なんですよね」

「闇バイト」はまさに子供たちを“闇”に引きずり込む罠になっているという。

渋谷さん:
「本当に詐欺ってわからずにやる子って、実際にいるんですよ。加害者ではあるんだけども、被害者になってしまう、知らずに加担してしまう子たちが増えています」
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