「だまされた…」看板寄贈、記念撮影、信じ込ませた手口とは “献上桃”詐欺未遂事件 福島(TBS NEWS DIG)

 2023年8月1日
2023年8月1日11時07分付け 「TBS NEWS DIG/テレビユー福島」記事が公開されました。

皇室に献上すると偽り、宮内庁とは全く無関係の人物が、
産地で桃を騙し取ろうとした事件。
今回の逮捕では「詐欺未遂」ということになっていますが、
2年前から詐取は続いていたということで、
余罪次第では大規模な詐欺事件として立件される可能性もありそうです。

書家に依頼して宮内庁お墨付きを思わせる看板も用意していたとのことで、
計画的で悪質なものであったことを伺わせます。

ここまでやられてしまうと騙されてしまいそうですが、
宮内庁が一般生産者に直接献上を依頼することはない、とのことです。
農作物に限らず、また皇室に限らず、無償での提供を依頼された場合は特に、
公的な連絡窓口を聞いてこちらから電話して相手の素性を確認するなど、
しっかり対策をしましょう。

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「だまされた…」看板寄贈、記念撮影、信じ込ませた手口とは “献上桃”詐欺未遂事件 福島

「皇室への献上品」をかたり、農家からモモをだまし取ろうとした詐欺未遂事件。これは、容疑者の男が自分を宮内庁の関係者だと信じ込ませるため、市内の農家に送ったとみられる看板のコピーです。

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受け取った農家は、額に入れて飾っていました。この看板を書いた人物はJNNの取材に対して「だまされた」と話しています。

この事件は今年5月、宮内庁の関係者を装い「皇室への献上品」の名目で、福島市内の農家からモモをだまし取ろうとした詐欺未遂の疑いで、東京・練馬区の職業不詳・加藤正夫(かとう・まさお)容疑者が逮捕・送検されたものです。

加藤容疑者が、自分を宮内庁の関係者だと信じ込ませる手口として使ったとみられるのが看板です。縦長の木の板に「皇室献上桃生産地」などと記され、市内の生産者に送られていました。

関係者によりますと、この看板のコピーが同じ地区の生産者などにも配られたといい、コピーを受け取ったという生産者は、当時のことを次のように振り返ります。

モモ農家「(地区の)郵便局とかJAにも配られたみたい。この辺りのモモも献上してもらえるんだな、という喜びはあった」

一方で、この看板を見た当初から、不信感を持っていた生産者もいたと言います。

モモ農家「当初、30人ぐらいで記念撮影をした。本当に献上されるのか、書類も一緒に見たいといっている農家もいた。悔しい気持ちでいっぱい」

■看板の文字を書いた“書家”は・・・

加藤容疑者は逮捕前、JNNの取材に対し「看板を作ったのは自分ではない」と主張。

その後の取材で、看板の文字を書いたという書家から話を聞くことができました。

書家「(加藤容疑者の知人から)書いてくださいと言われたものを奉仕しただけ。皇室献上品と書いて、そのわきに町の名前とか会社の名前が書いてあったから、その方が発注しているんだと思った。だまされたんだなと、まったく憎らしい」

この書家は「これまでに依頼され、7~8枚は書いた。農家のみなさんのお役に立てばと思い、謝礼は受け取っていない」と話しました。

宮内庁までを巻き込み、モモをだまし取ろうとしたという異例の事件。警察は、全国でも同じような被害を確認していて、余罪についても調べを進めています。
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記事リンク(引用元、動画・画像あり)はこちら→https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/635394
 
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