電話の自動音声案内でも特殊詐欺 「電気料金未納です」は切って(毎日新聞)

 2023年9月2日
2023年9月1日10時44分付け 「毎日新聞」記事が公開されました。

兵庫県で急増中という特殊詐欺のニュース記事ですが、
全国への波及の可能性が高い手口となっています。

電気料金が未納という自動音声の電話に反応してしまうと、
なぜか警察からキャッシュカードを預かると言われる、という経緯での詐欺。
電気会社が書面での通告なしに電気を止めることはありませんし、
電気会社が電話をそのまま警察へ繋ぐこともありませんし、
警察が裁判所の令状も無しに現金や通帳やキャッシュカードを預かることはありませんし、
警察が証拠品を預かる際に「ポストに入れて」ということもありません

上記のうち1つでもあれば詐欺を疑うべきですが、
こんなに不審な内容が多数揃っていても、これだけ暑いなかで「電気を止める」と脅されると、
特に高齢者は冷静さを失ってパニックに陥ってしまうということでしょう。
人をパニックに陥れて騙す、極めて悪質な手口ですが、詐欺というのはこのパターンが常套手段です。

とにかく1つでも不審な点があれば疑う、周囲に相談する。
電話で警察だと名乗られても信用しない、特にお金や通帳を渡す話であれば、
所轄の警察署に自分から掛け直して確認する。

これらのことは、自分だけでなく家族や友人知人にも、しっかり共有して広めていきましょう。

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電話の自動音声案内でも特殊詐欺 「電気料金未納です」は切って
兵庫

 電話の自動音声ガイダンスでメッセージを流す手口の特殊詐欺が兵庫県内で急増している。「電気協会」をかたり、電気料金が未納で停止すると伝えて詐欺グループに誘導するという。連日の猛暑で電気が止められることを気にして焦って詐欺に遭うケースもみられるといい、県警は「詐欺なのですぐに切ってほしい」と注意を呼びかけている。

 県警生活安全企画課によると、電気協会を名乗る詐欺被害が県内で初めて確認された7月17日から8月30日までの間で、同様の手口による電話が約210件確認された。

 主な手口は、固定電話などに電気協会を名乗る着信があり、女性の声で「電気料金が未納で、2時間後に電気が使えなくなります。次のステップに進むには1を押してください」などと案内される。ボタンを押すと「料金が未納なので警察につなぐ」と告げられ、別の警察を名乗る人物から「あなたの名義が暴力団に貸されている」「通帳とキャッシュカードを預かるので自宅のポストに入れて」と指示されるという。

 こうした手口により、8月中旬に神戸市東灘区の女性(90)が通帳とカードそれぞれ4枚を、下旬に芦屋市の女性(86)が通帳3通とカード2枚をだまし取られた。

 県警の担当者は「連日の猛暑で電気が止められると考えると焦ってしまったり、音声ガイダンスは比較的珍しく、高齢者は詐欺だと気付きにくかったりする」といい、危機感を強めている。【澤俊太郎】
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記事リンク(引用元・画像あり)はこちら→https://mainichi.jp/articles/20230901/k00/00m/040/021000c
 
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