ご用心 災害に便乗した悪質商法(独立行政法人国民生活センター)

 2023年9月13日
2023年9月4日付け 「独立行政法人国民生活センター」から注意喚起が公開されています。

災害に便乗して、住宅の修理などに関する悪徳商法が多数報告されているとのことです。
特に保険金を請求すれば実質無料で修理ができるなどの誘い文句で修理の依頼を持ち掛けるのが、
常套手段として多数トラブルになっています。

不要な工事を半ば無理矢理依頼させられたり、
実際は経年劣化に対する大規模な修理を施して保険金が下りずに負担を強いられたり。
災害発生地域だけでなく、火災保険に入っていれば保険金でカバーできるなどと謳って、
直接の訪問や電話営業、チラシなネットの広告など、あらゆるアプローチが報告されています。

以下のWebマガジンにも、この件を特集した記事がUPされていますので、ご参考にされてください。


住宅の修理や点検を、業者が訪問で勧誘してくる場合は特に要注意です。
修理や点検が必要な場合は自分で業者を探して、事前に複数社から見積をもらって、
それぞれの説明を聞いてから選ぶなど、比較対象がある状況で決定しましょう。
特に火災保険でカバーする場合は、修理の見積を保険会社に提出して、
保険金が下りることをしっかり確認してから、業者には依頼するようにしましょう。

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ご用心 災害に便乗した悪質商法

 地震、大雨などの災害時には、それに便乗した悪質商法が多数発生しています。

 悪質商法は災害発生地域だけが狙われるとは限りません。災害に便乗した悪質な商法には十分注意してください。特に最近は「火災保険を使って自己負担なく住宅の修理ができる」など、「保険金が使える」と勧誘する手口について、全国の消費生活センター等に相談が寄せられています。

 また、義援金詐欺の事例も報告されています。義援金は、たしかな団体を通して送るようにしてください。

 なお、以下で紹介する相談事例やアドバイスは一例です。

 お困りの際には、一人で悩まずお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

全国の消費生活センター等の相談窓口
・消費者ホットライン(188)
・警察(全国共通の短縮ダイヤル「#9110」、最寄りの警察本部・警察署の悪質商法担当係)


相談事例
■工事、建築
・認知症の父が来訪した工事業者に勧められ不要な屋根修理契約をしてしまった。
・台風で自宅の屋根瓦がずれ、見積もりのつもりで業者を呼んだら、屋根にビニールシートをかけられ高額な作業料金を提示された。仕方なく支払ったが納得できない。
・日に3~4回訪問され、屋根の吹き替え工事契約を迫られた
・屋根の無料点検後、このまま放置すると雨漏りすると言われ高額な契約をさせられた
・豪雨で雨漏りし修理してもらったがさらにひどくなった
・雪下ろし作業後に当初より高い金額を請求された
■「保険金」を口実にした勧誘
・「損害保険で雨どいの修理ができる」と業者の訪問を受けた。せっかくなのでドローンを使って屋根の撮影もしてはどうかと言われ、お願いした。不安になったので断りたいが、業者と連絡が取れない。
・3年前に起きた災害の被災地調査員を名乗り、保険の請求期限まで半年を切ったので、保険金請求のためのサポートをすると言われ、契約したがクーリング・オフしたい。
・台風の後片づけをしていたら、業者が来訪し、損害保険を使って無料で雨どい修理ができる、経年劣化で壊れたものも保険でできると言われた。不審だ。
・先日の台風で雨どいが壊れ外壁もはがれた。「火災保険で修理できる」という業者が突然来訪し、保険請求手続の代行と住宅修理を依頼したがやめたい。
■寄付金、義援金
・ボランティアを名乗る女性から募金を求める不審な電話があった
・市役所の者だと名乗る人が自宅に来訪し義援金を求められた

消費者へのアドバイス
■工事、建築
・修理工事等の契約は慎重にしましょう
・契約を迫られても、その場では決めず、できれば複数社から見積もりを取って比較検討しましょう
・契約後でも、クーリング・オフができる場合があります
■「保険金」を口実にした勧誘
・「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約せず、加入先の保険会社や保険代理店に相談しましょう
・経年劣化による損傷と知りながら、自然災害などの事故による損傷と申請するなど、うその理由で保険金を請求することは絶対にやめましょう
■寄付金、義援金
・不審な電話はすぐに切り、来訪の申し出があっても断りましょう
・金銭を要求されても、決して支払わないでください
・公的機関が、電話等で義援金を求めることはありません
・寄付をする際は、募っている団体等の活動状況や使途をよく確認しましょう
■相談窓口を利用しましょう
お困りの際には、一人で悩まずお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。
全国の消費生活センター等の相談窓口、消費者ホットライン(188)
警察(全国共通の短縮ダイヤル「#9110」、最寄りの警察本部・警察署の悪質商法担当係)

啓発用リーフレット
■見守り情報
災害に便乗した悪質な修理業者に注意[PDF形式](217KB)
災害時の宿泊施設の解約トラブル[PDF形式](215KB)
慌てないで! 災害後の住宅修理トラブル[PDF形式](215KB)
「保険金の手続きをサポートする」と勧誘する住宅修理に注意[PDF形式](250KB)
ご注意 熊本地震に便乗した不審な訪問や電話[PDF形式](240KB)

中央省庁等の情報
■防災情報
・防災の手引き~いろんな災害を知って備えよう~(首相官邸)
・防災情報のページ(内閣府)
■リーフレット
▶一般社団法人日本損害保険協会
あなたの保険金が狙われています!(一般社団法人日本損害保険協会)[PDF形式]
▶消費者庁
「保険を使って無料で修理します」と勧誘を受けた時にトラブルに遭わないためのポイント!(消費者庁)[PDF形式]
■動画
▶一般社団法人日本損害保険協会
住宅修理サービスなどのトラブル注意喚起動画インストリーム広告を展開(一般社団法人日本損害保険協会)
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記事リンク(引用元・画像あり)はこちら→https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/disaster.html
 
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