カンボジア拠点に詐欺か追送検 “100回くらい成功”供述(NHK NEWS WEB)

 2023年10月30日
2023年10月27日20時49分付け「NHK NEWS WEB」記事が公開されました。

海外拠点の特殊詐欺の「かけ子」が自首してきて逮捕、
さらに余罪も多数供述しているというニュースです。

本人いわく報酬として1000万円以上貰ったとのことで、
かけ子の報酬の相場が3%とすれば、
実際の被害はこの容疑者が関わっただけでも3億円以上ということになります。

別の記事では「家族にも顔向けできない」と自首してきたという文言もあり、
やはり大規模な詐欺犯罪に加担したという心理的負担も大きかったのでしょう。
末端の実行犯も、今や単なる「命令に従っただけの手下」という範疇を超えて、
しっかり罪に問われ、実名報道もされるようになっています。

願わくば、犯罪に関わる前にブレーキをかけて欲しかったものですが、
このように特殊詐欺は「自分の報酬の何十倍も被害がある」こと、
「犯罪被害の大きさ・酷さから良心の呵責が大きい」こと、
そして「命令通りに動いただけの実行犯でも大きな罪と罰を背負う」ことを、
これを読んだ皆さんも忘れずに、社会全体に周知していきましょう。

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カンボジア拠点に詐欺か追送検 “100回くらい成功”供述

カンボジアを拠点に東京都内に住む高齢者にうその電話をかけ、現金およそ300万円をだまし取ったとして、33歳の容疑者が詐欺の疑いで追送検されました。
調べに対し、「カンボジアで『かけ子』をして100回くらい成功した」などと供述しているということです。

追送検されたのは、住所不定・無職の迫秀次容疑者(33)です。
警察によりますと、去年10月、東京・八王子市の80代の女性の自宅にうその電話をかけて現金およそ300万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
容疑者は先月(9月)、警察署に自首してきたということで、別の高齢者から現金およそ1億円をだまし取った罪で逮捕・起訴されていました。
警察によりますと、容疑者は知人の紹介で先月までのおよそ2年間、カンボジアのマンションを拠点に特殊詐欺の「かけ子」をしていた疑いがあるということで、調べに対し容疑を認めたうえで、「1日100件以上の電話をかけ、100回くらいは成功した。報酬として1000万円以上をもらった」などと供述しているということです。
また、「拠点では、ほかにも複数の日本人を見かけた」と話しているということで、警察はグループの実態解明を進めています。
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記事リンク(引用元)はこちら→https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20231027/2000079100.html
 
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