北海道で投資詐欺、3か月で5億円超…1億1530万円被害の女性も(読売新聞オンライン)

 2023年11月27日
2023年11月26日05時00分付け「読売新聞オンライン」記事が公開されました。

SNSや広告からLINEに囲い込むという、
投資詐欺の常套手段ルートで甚大な被害が出ているというニュース記事です。
この記事は北海道内での内容ですが、依然として全国的に投資詐欺は蔓延っています。

「暗号資産(仮想通貨)」
「FX投資(システムトレードなど)」
「エネルギー投資(水素エネルギーや太陽光発電パネルなど)」

といったキーワードは投資詐欺の常套句。
このキーワードイコール詐欺という訳ではありませんが、
本来損をするリスクがあるはずの投資で「確実に儲かる」ような誘い文句が加われば、それは確実に詐欺と言っていいでしょう。

本当に確実に儲かるならば、わざわざ広告費や人件費を掛けて出資者を募る訳がありません。誰にも教えず、その費用をすべて自分で投資すれば良いはずです。
逆にもし情報を他人に広めることによって投資の価値を高める理由があるとすれば、LINEグループなどに囲い込む必要はなく、広告からそのまま万人が閲覧できる状況に情報を公開すれば良いはずです。

つまり「確実に儲かるという情報を自分だけで独占せず、しかし広く公開もしない」という時点で、
「一部の情報弱者にだけ伝えて、騙す」意図があるのはほぼ間違いないということ。
例えば「金融商品は金融商品取引業者しか売ってはいけないのに、登録業者以外の口座に振り込ませているのはおかしい」などと指摘されないように、囲い込んで個別に連絡しているのでしょう。

「確実に儲かる」投資はあり得ない、そういう誘い文句での勧誘は100%詐欺
◆自分が十分な知識を得ている商品・ジャンルにしか投資してはいけない
◆金融商品を勧誘している人・会社など、所在地・電話番号と取引業者登録を確認する
◆実際にお金を振り込む場合は口座の名義を確認、登録業者名と一致している法人名義かどうかを確認する
◆投資を勧誘されている商品や企業の名前をネットで検索し、評判も確認する

この記事の被害者の方は、これらのうち1つでも2つでも確認すれば、被害を避けられたかもしれません。
すぐに投資しないと乗り遅れる、と急かして確認できないようにするのも常套手段なので、
それに乗せられず、投資する際は必ず100%納得してから行うようにしてください。

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北海道で投資詐欺、3か月で5億円超…1億1530万円被害の女性も

 SNSを通じて投資話を持ちかけられ、現金をだまし取られる被害が、北海道内で急増している。被害額は9月以降で計5億円以上で、「投資アシスタント」などとかたり、専門用語を駆使して被害者を信じ込ませるケースが目立つ。

 道内では、10月に十勝地方の50歳代女性が暗号資産の投資名目で1億1530万円をだまし取られたことが判明したほか、檜山地方の60歳代女性が8~11月に計約6500万円の被害に遭った。北斗市でも9月、40歳代男性の計約5450万円の被害が明らかになった。

 捜査関係者は「電話を使った詐欺の摘発が相次いでいることから、犯行グループがSNSを通じた投資詐欺に軸足を移しているのではないか」と分析する。道警によると、投資詐欺はSNSのダイレクトメッセージや広告をきっかけにラインのアカウントを交換すると、外国人や著名な経済学者を名乗るアカウントから、外国為替証拠金取引(FX取引)や暗号資産の投資をもちかけられるケースが多い。

 偽の投資サイトで利益が出ているように見える画面を提示し、さらに投資を促す手口もあるという。道警は「安易なもうけ話には注意してほしい」と呼びかけている。

■きっかけは広告クリック
 「投資詐欺の存在は知っていたが、まさか自分が被害に遭うとは……」。1000万円超をだまし取られた札幌市に住む60歳代の女性は声を落とした。

 投資に興味があり、SNS上の広告をクリックしたのがきっかけだった。8月12日、投資アナリストを名乗るアカウントからラインが届く。やり取りを始めると、すぐに「投資のスキル共有」と銘打ったグループに招待された。

 「今週5%以上の利益でました」「まだ銘柄買えますか」――。景気のいい会話に心が動いた。約3週間後の9月4日、「必ず5倍から10倍の利益目標を達成できる」とカスタマーサービスを名乗るアカウントを紹介され、呼びかけられるままに連絡をした。すると、「早くやらないともうからない」と畳み込まれ、1000万円以上を指定された口座に振り込んだ。

 違和感を感じたのは、10月下旬だった。これまで投資したお金を引き出そうとしたが、「上級会員にならないといけない」と逆に追加で現金を振り込むことに。さらに、金銭を要求されたときにようやく被害に気が付いたという。

 「少しでも違和感を感じたら、すぐに周囲に相談するべきだ」。女性は後悔をにじませた。
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記事リンク(引用元・画像あり)はこちら→https://www.yomiuri.co.jp/national/20231126-OYT1T50132/
 
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