「エコー写真をメルカリで購入」「AIのエロい美女」〝情報弱者〟を搾取するSNS詐欺ビジネスの裏側(FRIDAY DIGITAL)

 2024年4月1日
2024年3月31日14時00分付け 「FRIDAY DIGITAL」記事が公開されました。

SNSを利用した、3種の特殊詐欺について報じる記事となっています。
この3種全てに共通しているのが、「騙された側が騙されたことに全く気付かない」可能性が高い、ということ。

困っている女性を装ってキャッシュレス決済で送金してもらう、
AIで作った画像や拾った画像で有料ファンサイトに課金してもらう、
身分を偽ってパパ活サイトやスカウトを紹介して誘導する。
すべて騙された側も、人助けや推し活や有益な情報入手をしたつもりで、小さな満足を得る内容になっています。

ある意味「騙されたままの方が幸せ」というケースも発生しそうな事案ですが、
放置しておくとどんどん騙される人が増え続けて、裏社会の資金になる場合もあるでしょう。
自分だけでなく、家族や友人知人にも、騙されている人がいたら注意喚起してあげましょう。

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「エコー写真をメルカリで購入」「AIのエロい美女」〝情報弱者〟を搾取するSNS詐欺ビジネスの裏側

真偽不明の情報が混沌(こんとん)とし、受け取る側のメディアリテラシーが問われる昨今。SNSには〝情弱(情報弱者の略。情報を取り入れ活用できない人を指す)〟を搾取するビジネスが、絶え間なく生み出され続けている。

インターネットを利用した詐欺はいまに始まったわけではないが、かつてより加速した理由は、インターネットやSNSがぐっと身近な存在になり「カモの母数が広がった」ことと、「インターネットで手軽に送金ができるようになった」ことが挙げられるだろう。

その証拠に、警視庁が’24年3月に発表した、SNSを主として投資目的で金銭などをだまし取る「SNS型投資詐欺」と恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の昨年の被害状況は右肩上がりとなっており、被害額は455億2千万円にも上るのだから驚きだ。

なお、この金額はかつて大部分を占めていた「オレオレ詐欺」を含む、特殊詐欺の被害額441億2千万円を上回っている。

今回は数あるSNS詐欺の中でも、新たにはやりつつある詐欺を3つピックアップして紹介する。

◆メルカリで「エコー写真」が売れる理由

「エコー写真ってメルカリで売れるんだよ」――かつてセフレの子どもを妊娠したと話していた彼女はそう言いながら、妊娠4週目の小さな命が宿ったエコー写真(超音波)を撮影し、メルカリに出品してみせた。当時の私にはなぜエコー写真が売れるのかが分からなかったが、その理由は後に明らかになる。

SNSには自身の裸やハメ撮り写真を載せて男性からの支持を集める、通称・裏垢女子と呼ばれる人たちがいるのだが、エコー写真はその裏垢女に利用されていたのだ。

もちろん、昔からの手口で交際中の男性に結婚を迫るための既成事実としてエコー写真を購入する場合もある。しかし、いまは「結婚を迫るため」なんて、少し同情の余地のあるようなけなげなものではない。

SNSで不特定多数の男性と関係を持っていることを匂わせる裏垢女子が《妊娠してしまいました》《どうしたらいいのか分からない…》と、陽性反応が出ている偽の妊娠検査薬とエコー写真をSNSに投稿すれば、瞬く間に男性フォロワーから《大丈夫?》《話、聞きます》《つらかったらDMしてください》というリプライが、あれよあれよという間に来る。彼女らはそれを利用するのだ。

行為を持った男性にはそれで慰謝料や堕胎費用を請求できるし、関係を持っていない男性であれば言葉巧みに《誰にも相談できないから、話を聞いてもらえて良かった」《ちょっとだけお金を助けてほしい》などと言葉巧みに支援を募る。

妊娠していようがしていまいが、あっという間に数万から数十万のお金が集まる。バレたらどうするか? SNSでのみの素性も知らない関係である。現実で追いかけるのは不可能なので、逃げればいいだけなのだ。

ちなみに、X(旧Twitter)やその他のSNSで、特定の女性ユーザーの投稿に対して頻繁にリプライをする男性ユーザーたちを指す言葉で<おちんぽ騎士団>というネットスラングがあるらしい。冷静な判断ができなくなった彼らは、そういった女性たちの格好の餌食であり、大事な収入源なのである。
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続きあり、全文は以下の記事リンクからお読みください。
記事リンク(引用元・画像あり)はこちら→https://friday.kodansha.co.jp/article/366444
 
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