「私たちは警視庁です、至急下記口座に賠償金をお振込みください」メールにご注意ください(独自情報)

 2024年4月10日
携帯電話・スマートフォンのメール・SMSに対して、無差別に送信されて来る大量の詐欺・フィッシングメール。

特に「Amazon」「楽天」などショッピングサイトや「JCB」「VISA」などカード会社、
あるいは「えきねっと」「ETC」などのシステムを管理する会社を騙り
アカウント停止をほのめかす内容でのフィッシングサイトへの誘導が多数報告されています。
また「ヤマト運輸」「佐川急便」などの運送業者を騙って荷物の確認での誘導、
そして確定申告の時期には「国税庁」を騙っての誘導も昨今増えています。

そんななか「警視庁」を騙り、フィッシングサイトを介さず直接銀行口座への振込みを依頼するメッセージが発見されました。



もちろん警視庁を始めとする警察機関がSMSでお金の振込みを指示する訳がありません
損害賠償が発生する場合は、裁判を経るにしても示談で決まるにしても、
法的に正式な手順を経て当人に告知されますし、
そもそも警察は民事不介入なので当事者同士の問題ですから、警察から告知されることもありません。
つまりこれは、確認するまでもなく完璧に詐欺です。

なお現時点では、1~3の振込先のうち、三菱UFJ銀行の1・2は既に口座が凍結されているようで、
住信SBAネット銀行の3の口座だけが生きています。
「株式会社RISEST」
※銀行振込画面では「カ)ライゼスト」と表示されます。
この振込先が使われている請求が届いた場合は詐欺と見て良いでしょう。

もちろん今後も様々な文面や様々な振込先を使って、似たような詐欺サイトへの誘導は繰り返し行われるでしょう。
基本的に正当な利用料金ではない、罰金や賠償金などの「お金を振り込め」という誘導がメールやSMSやLINEで来た場合は、まず詐欺だと疑ってください
罰金や賠償金は、公的なものであれば文書で告知がありますし、私的なものであっても裁判などを経るはずなので、一方的に言われた金額を支払う必要はありません。

文面に惑わされたりパニックになったりせず、落ち着いて判断しましょう。
 
▼ひょっとして自分は被害者?と思ったそこのあなた。まずは、お気軽にご相談ください。
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弁護士三崎 恒夫
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