国際ロマンス詐欺の被害回復が可能かのように思わせて1800人もの依頼者を集めながら、
実際はほとんど何もせず、着手金だけを集めるという事件が起きました。
先日も「ロマンス詐欺の二次被害」のニュースをお届けしましたが、
この事件と手口としては全く同じものとなっています。
詐欺被害の回復が可能と思わせる広告で集客しておいて、
法律相談は弁護士資格のない事務員が対応し、最低限の調査行うだけ。
その結果として返金されたのは全依頼の0.5%程度、という酷い状況でした。
そもそもの広告の手法も「弁護士の業務広告に関する指針」などに違反するものですが、
さらに弁護士資格のない事務員が専ら法律相談を受けるのも、弁護士法違反の違法行為となります。
記事の最後にもあるように、以下のスケジュールで大阪弁護士会が専門の電話相談窓口を設置していますので、
被害に遭われた方は、ぜひご相談になってください。
【川口正輝弁護士事件・電話相談窓口】
12月20日(水):午後1時から午後5時
12月21日(木)、22日(金)、25日(月)、26日(火):午前10時から午後5時(正午から午後1時までの時間帯を除く)
電話番号 06-6364-8951
12月20日(水):午後1時から午後5時
12月21日(木)、22日(金)、25日(月)、26日(火):午前10時から午後5時(正午から午後1時までの時間帯を除く)
電話番号 06-6364-8951
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弁護士資格の「名義貸し」 資格ない広告会社の事務員が法律相談を…38歳弁護士が懲戒請求受ける
「国際ロマンス詐欺」の被害金が回収できるとうたい、広告会社に法律業務をさせたとして、大阪弁護士会が男性弁護士を懲戒請求していたと明らかにしました。
「国際投資詐欺」や「国際ロマンス詐欺」の被害者救済をうたうホームページ。実績と経験のある担当弁護士として紹介されているのは大阪弁護士会所属の川口正輝弁護士(38)です。しかし…
【大阪弁護士会・山岸正和副会長】「実際、電話を受けたり、説明をしたり、契約をしたりしたのは、全部事務員だった」
大阪弁護士会によると、川口弁護士は2022年8月ごろ「国際ロマンス詐欺」などの被害相談にあたり始めました。
法律相談業務ができるのは弁護士のみ。しかし実際に依頼者に対応していたのは業務委託の契約を結ぶ広告会社の事務員で、弁護士の名義を貸していたということです。
さらにホームページでは被害金が回収可能であると思わせる誇大広告を掲示していました。依頼した人は1800人以上を超え、支払われた着手金はあわせて9億円にのぼるとみられていますが、詐欺の被害金を回収できた人は10人程度だということです。
【大阪弁護士会・山岸正和副会長】「こういう特殊詐欺からの回収が非常に難しい状況なんですけれども、そのことをきちんと依頼者に説明することなく、受任している点が一番大きな問題」
川口弁護士は、2023年8月の大阪弁護士会の調査に対し、違反が指摘された行為を認めたもののその後も相談が続いていました。
大阪弁護士会は、弁護士法違反などの疑いで11月23日付けで川口弁護士を懲戒請求。
12月20日から5日間、特設の電話窓口で相談を受け付けています。
≪大阪弁護士会の電話相談窓口≫
06-6364-8951
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記事リンク(引用元・画像あり)はこちら→https://www.fnn.jp/articles/-/632818